義妹に本を貸す。
夫の家族は昨日まで3日間北海道に滞在し、帰っていった。義妹は我が家の本棚を物色して、「1Q84」や東野圭吾の「赤い指」(講談社文庫)などを借りていった。私の部屋からも読みたい本があったら持っていっていいよと伝えると、しばらくの間じっくりと本棚を眺めて選んでいた。
学生時代は唯川恵や村山由佳を読んでいて、最近は東野圭吾や伊坂幸太郎を読んでいるというので、私の蔵書にはあまり興味のあるものはないかなと思っていたら、超意外な本を選んできたので驚いた。それは、いずれも小説ではない以下の3冊。
・奥本大三郎著「干支セトラ.etc.」(岩波新書)
・澁澤龍彦著「世界悪女物語」(文春文庫)
・中島義道著「私の嫌いな10の人びと」(新潮文庫)
うーむ。こちらからはお薦めしないであろうアクの強いラインナップ。でも、なかなかセンスがいい。ほかにも読みやすそうな小説を4冊紹介したら、全部借りていった。
・奥田英朗著「マドンナ」、「ガール」(講談社文庫)
・吉田修一著「7月24日通り」(新潮文庫)
・川上弘美著「センセイの鞄」(文春文庫)
読書傾向から分析して、本を紹介するのって楽しい。しかし、彼女のピックアップにはたじろいだ。動揺した。固定概念をひっくり返された。他人って面白いなあ。