「完全教祖マニュアル」読了。

 昨日、架神恭介/辰巳一世著「完全教祖マニュアル」(ちくま新書)を読了した。ふざけているようで、とても丁寧に書かれた本だ。こういうノリの本というと、パオロ・マッツァリーノの「反社会学講座」(ちくま文庫)を思い出すが、「完全教祖〜」の方が全然面白い。やっぱりそれは社会学より宗教の方が、面白くてからかいがいがあるということだろう。
 飼い犬を殺された恨みで殺人を犯した某被告の考えは、反社会的ひらめきに基づいた発想で、この本で指摘された「宗教の本質」を感じさせるが、他人も自分もハッピーにはできない。教祖になって後世に名を残すのもなかなか難しいね。