無料古本市に行ってきた。

 昨日、北海道立図書館の「夏休み図書館まつり」に行ってきた。午前11時から開催される無料古本市目当てで出かけたのだが、すごい行列ができていてたじろぐ。ゆうに5百人ぐらいは並んでいたのではないだろうか。私は道新の記事を見て知ったのだが、テレビでも告知があったらしい。
 約4千冊を用意したというが、一人10冊まで無料で持ち帰れるので、たどり着く前に本がなくなってしまうのでは・・・と思い、いったんは諦めて図書館内をぶらぶらする。30分ほどして昼食に向かおうと外に出たら、行列はかなり短くなっていた。本の入った段ボールもまだいくつか残っているので、せっかくだから見ていこうと思い直し、再び最後尾に。15分あまりで本にたどり着く。
 たいした本はないだろうし、日頃から少しでも本を減らしたいと思っているので(本当だよ)、2、3冊掘出し物があればもらおう・・・と思っていたのだが、甘かった。なにしろ無料なのだ。そして、思ったよりいい本があった。
 ・関川夏央著「東京からきたナグネ(旅人) 韓国的80年代誌」(筑摩書房
 ・ヨーゼフ・ロート著/池内紀訳「聖なる酔っぱらいの伝説」(白水社
 ・ジャン・ジオノ著/原みち子訳「木を植えた人」(こぐま社)
 ・芹沢一洋著「バック・カントリーをめぐるとっておきの14の話」(岩波書店
 ・佐藤洋子著「新聞記者になって」(ちくまプリマーブックス
 ・川本三郎著「マイ・バック・ページ ある60年代の物語」(河出書房新社
 ・松村栄子著「志高聖所(アバトーン)」(福武書店
 ・フリードリヒ・トールベルク著/飯吉光夫訳「騎手マテオの最後の騎乗」(集英社
 ・井狩春男著「ベストセラーの方程式」(ブロンズ新社
 ・瀧由之介著「トロ 世界ひとり旅」(未来社

 などなど、気づけば相方と2人で15冊ももらってしまった。我ながらあきれてしまう結果。しかし、新しい本を入手するというのは嬉しいものである。子ども連れや近所のおじいちゃんたちが、持参したエコバックにたんまりと本を持ち帰る光景を眺めることができたのも、なんだかいい日曜日だった。