「ぷえるとりこ日記」読了。
「ぷえるとりこ日記」読了。解説によると、有吉佐和子がアメリカ留学中にプエルトリコを訪れた体験を元に書かれた小説らしい。日本人留学生の会田崎子と、アメリカ人女性のジュリア・ジャクソンの日記が交互に登場するかたちで構成されており、異人種を見つめるそれぞれの視線がかなり誇張して表現される。多分に著者自身のフェミニズム感覚も投影されているように思う。関川夏央の「女流」(集英社)を読んで以来、林芙美子と対照的な位置づけで有吉佐和子には興味がある。実体験を「小説」という作品として昇華できる能力があるのは羨ましい。
さて、次は織田作之助著「青春の逆説」(角川文庫)を読むことにする。
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