「青い壺」読了。

 有吉佐和子著「青い壺」(文春文庫)読了。ある陶芸家が作った一つの青磁の壺をめぐる短編が13話綴られる。壺の話なので、最後は絶対割れるんだろうなと思って読んだけど、割れなかった。意外なオチが待っていた。
 作家としての技量が存分に発揮された作品で、有吉佐和子だったらこういうものはそれほど時間をかけることなく書けてしまうのではないか、と思った。上手い、の一言。
 でも特に映像化というわけでもないのに、今回復刊されたのはどうしてなのかな。ちょっと不思議。

新装版 青い壺 (文春文庫)

新装版 青い壺 (文春文庫)